漢の花
屋上に行くといつもの如く人は少なかった。

屋上でこそこそとタバコを吸っている不良、空を見ながらスケッチブックで絵を描いている美術部ぽい女子、頭の悪そうな女子たち、ひたすら瞑想をしている男子・・・ぐらいしか居なかった。

ああ・・・これだよ、この人の少ない感じがたまらないんだ。俺の心・・・俺の時間を邪魔する・・・そんな奴らがいないこの時間が最高なんだ・・・!

普段グループでヘラヘラと喋っている奴には分からないだろうっ・・・俺のこの気持ちが・・・

俺は奴らと違って外交的な人間じゃないからっ・・・!人と関わるのが物凄く疲れるっ・・・!あの中身が全くない・・・楽しければ良いと言う会話・・・あれがそもそも無理っ・・・!内向的な俺には無理っ・・・!

だから俺は今このときが一番好きなんだ・・・。

頼むから俺一人の時間をじゃましないでおくれよ・・・
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