※「触るな」って言ってるのに、彼には伝わらないようです。
6.
ー「おはようございます。」
始まったばかりなのに如何にもHPゼロですみたいな顔をしてる私はデスクのPCを開いた。
朝方からの大雨のせいで頭がズキズキする。
…いや、あいつのせいか?
やめよう。思い出したら余計に頭痛が酷くなる。
大体、寝不足+雨なんて本当についてない。
ブラックコーヒーを流し込んで何とか目を開けつつ、無難に仕事をこなす。
ー顔を上げたらいつの間にかお昼になっていて、周りを見回すとちらほら外でお昼休憩を取っているのか、人がまばらになっていた。
「ふぅ。」
どうやらなんとか仕事をこなさなければといつの間にか集中モードになっていたらしい。
携帯を見ると夢から連絡が入っていた。
(今日仕事終わり飲み行かなーい?)
相変わらず唐突なお誘いにふっと口が緩む。
正直、真っ直ぐ帰って早めに寝ようかなと思っていたけど、明日が休日ということもあり、
(いいよ。どこ行くか決めといて。駅集合ね。)
と、ササッと返信をしてPCを閉じた。
コンビニでも行ってこよ。
携帯と財布だけ持って、会社を出た。