my sweet love〜third〜



本当に少し口にしてからは
手にスプーンは持っているものの
食べようとしない


しかも頭ではご飯以外のことを考えてる
ように見える



「柚」


「え…あ、」


「大丈夫?
ご飯無理しなくていいよ」


「うん…」


そう言って少し俯いた柚の目には
また涙が溜まってる


「柚?泣いていいよ」


「ちがっ…ごめ…」


「俺の前では良いから。
無理しないの」


優しく肩を抱くと
ちがうの…と呟きながら
涙が止まらない柚





心配を掛けないように
口では違うと言いつつも
体は正直で俺の服をぎゅっと握ってる…


やっぱり突然すぎたよな…





しばらく泣き続けて
だんだん力が抜けてきて
静かに眠りについた柚




とりあえず夕飯は下げるか…


柚を横にして布団をかけてから
静かに夕飯を持って部屋を出た







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