my sweet love〜third〜



それから忙しさは続いて
次に悠の顔を見に行けたのは
仕事を終えた昼過ぎだった



ガラッ

「ゆう〜」

龍に会えずに状態を聞けないまま
覗いた病室は
昨日の夜とは打って変わって
かなり顔色の良い悠がいた



「智!お疲れ様」


「顔色いいね
具合だいぶ良くなった?」


「熱7度2分まで下がったよ
苦しいのも今はマスクなくて大丈夫」



「一気に良くなったな」


ガラッ
「あれ智お疲れ様」


「龍お疲れ」


「悠良くなって良かったよ
このまま安定すれば明日には退院できるよ
それと一応明日明後日は学校休んで」


「えー…はい」


「ふふっ悠こればっかりは我慢な
後で柚と覇瑠に教えてもらいな」


「明日の朝までに少しでも熱が上がったり
苦しくなっちゃったら退院は無しね
明日の朝までにそうなったら
ちょっと安定してないのが続いてるから
1週間くらいは様子見だね」


「……」

龍からの厳しい言葉に
泣きそうな顔をする悠


「大丈夫だよきっと
俺今日もう終わりだから
このまま夜まで居るし
何かあっても直ぐに対処出来れば
悪くならないから」


「少しでも変なところあったら
直ぐに智に言ってね?
俺も明日退院させてあげたいからさ。」


「うん。ありがとう」





< 51 / 230 >

この作品をシェア

pagetop