独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

 がっくりと肩を落としてデスクに突っ伏していると、直樹が私の傍まで歩いてきた。

「そんな詩織に折り入ってお願いがあるの」
「何?」
「あのね、あのね……すごーく言いにくいんだけど」

 男らしい体つきでくねくね動かれると気持ち悪いものがある。そうストレートには言えないから、怪しいものを見るような目つきで直樹を見た。

「あーもう、どうしよう。言いにくいよ~」
「何? どうしたの?」

 言うか言わないでおくべきが悩んでいる直樹は、私の周りを歩いて「うーん」と思案している。

「早く言ってよ。気になるじゃない」
「うん……」
「ほら、早く」
「あのさ! Valerieのために、政略結婚をしてくれないかな?」
「へ?」

「だから、政・略・結・婚!」

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