独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

「じゃあ、ここで。また夜に」
「はい、では、失礼します」

 白のBMWが大通りに出て、見えなくなるまで見送ると、私は一気に脱力してガードパイプにもたれかかった。

「ふぁ……。何なんだろう、この状況は……」

 結婚相手がどんな人かいろいろ考えを巡らせていたけれど、まさかあんなイケメンだとは。想定外すぎて混乱している。

 スマホのデータフォルダに入っているさっきの写真。

 どこからどう見ても釣り合ってなくない? 美女と野獣もとい、美男と野獣。
 女なのに野獣ってヒドい。そこまで酷くないよ、私。

 自分で思っておきながらあまりの言いように自分が不憫でかばってあげたくなった。

 それにしても今日出会ったばかりの二人には見えない笑顔。

 SNSにあげたいくらい理想的な写真だけど、本当の恋人同士でもないしやめておこう……。
 それよりも夕食について考えなければ。

 直樹に相談するべくメールをして、一緒に考えてもらうことにした。



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