独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

「昨日言えなかったけれど、そのエプロン姿可愛いな」
「えっ……」
「新妻らしくていい」

 晴樹お手製のワンピースタイプのエプロン。スカートみたいにふわっとしたシルエットが可愛いと思う。
 エプロンを褒めてもらっているのに、まるで自分を褒めてもらったみたいに感じて頬が熱くなる。

「ありがとう……ございます」

 私が照れている間に佐々木さんは靴を脱ぎ、玄関に上がるとあらかじめ用意していた彼専用のスリッパに足を入れた。

「ねぇ、今日もしてくれる?」
「え……?」
「おかえりなさいの、キス」

 きたぁぁ……。

 すでに熱くなっている頬なのに、彼の言葉で更に熱が上昇していく。


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