独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

「すみません……」
「いいえ」

 私の隣に立っている男性は、すごく背が高い。スタイルがよくてモデルみたい。
 落ち着きのある低い声が心地よく、大人の余裕を感じさせた。

「あの」

 そんなことを考えていると、男性から声をかけられていた。驚いて私は彼の方を向く。

「つかぬことをお伺いしますが、どうされたんですか?」
「え?」
「綺麗なウェディングドレスをお召しになっているので。……まさか花嫁さまではないですよね?」
「あ……そ、そうなんです! 結婚式を抜けてきたわけではなくて、仕事でこういう格好をしていて……」

 かくかくしかじかで、と軽く説明すると、「そうでしたか」と優しい笑顔を向けてくれた。

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