朱莉さんの不可解な一週間
「ええ!?」

「だから、改めてと思ったんです。ちゃんとした思い出になるような場所でと……」

「えええ!?」

「それでその……予約したんです」

「予約!?」

「今日、ホテルの予約を……」

「ええええ!?」

「食事をしてから行こうかと」

「えええええ!?」

「思ったんですが、浮気をしたんですね?」

「え!?」

ギラリ――と、先生の眼鏡が光って見えた気がしたのは、その奥にある瞳がギラリと怒りの光を帯びたからだと思う。
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