朱莉さんの不可解な一週間
あたしよりも先に説明をし始めた一葉は、早くこの話を先に進めたいのかもしれない。


「え? 男? 女?」

だけどくるみは男か女かすら分からないくらいに記憶がなくて、


「男の先生! 眼鏡掛けててね? こう、おっとりした感じの先生だよ!」

その記憶力のなさに、一葉は少し焦ったようだった。


「えー? 眼鏡? もっと分かりやすい特徴ないの?」

「くるみちゃん! 眼鏡って結構分かりやすい特徴だと思うよ!?」

「顔はどんな風だった? 格好良かった? 年は? 若い?」

「瀬能先生は格好良いっていうよりも、可愛いって感じじゃないかなぁ? 年も若かったよ」
< 30 / 324 >

この作品をシェア

pagetop