朱莉さんの不可解な一週間
だから不覚(ふかく)にも顔が赤くなったのが分かったから、それを悟られないようにポケットから乱雑(らんざつ)に煙草を取り出し、


「それに、ああいう店って禁煙な所多いし!」

精一杯照れを隠して火を点けた。


「煙草、吸うんですか?」

「意外だった?」

「そうですね」

そう言った先生は、テーブルの端に積んである灰皿の一つを手に取って、あたしと先生の間に置く。


そして意外にもポケットから煙草を取り出し、スッとそれを口に咥えた。


「吉岡さんには驚かされっぱなしです」
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