【短】ねぇ、好きって言ってよ
結局、ラッシュに遅れた俺は何も買えず大人しく教室に戻ったのだった。



五、六時間目も詩織の方を見たけど一度も目を合わせてくれなかった。



…そのおかげで何回心がボロボロになったことか。



こんな時も、やっぱり女々しい俺だった。



(……なにか、したっけ?)
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