Some Day ~夢に向かって~
すれ違う想い
翌朝、私が教室に入ると、今日は先輩は既に登校していた。
いたけど、その周りには・・・、
(うわっ、いる、いる。)
先輩に群がってる女子達。
(やっぱりモテるな。)
そんなことを思いながら、自分の席に近づくと、その群がり女子が一斉に厳しい視線を向けて来る。目障りなのが来たと言わんばかりに・・・。
(気にしない、気にしない。)
私にしてみれば、彼女達に敵意を抱かれる理由なんて1つもない。そんな目で見られても迷惑です、って言ってやりたかったが、まぁ触らぬ神に祟りなしという言葉もある、下手に相手を刺激するのも嫌なので、知らん顔で席に着いた。
「おはよう、水木。」
すると私に気付いた先輩が声を掛けてくれる。あれ?一晩たったら呼び捨てになってる、とは思ったけど、もともと私の方が年下なんだから、特に気にする必要ないか。
「おはようございます。」
「昨日はありがとうな。」
「もう大丈夫ですか?教科書。」
「ああ。」
せっかく声を掛けてくれた先輩を無視も出来ないし、したくもないから、私は返事をしただけなのに、すかさず抗議の声が上がる。
「先輩、今私達と話してたんでしょ。」
「隣の席の水木が来たから、挨拶しただけじゃん。」
「水木さんばっかりズルい。じゃ、これからは私達とも毎朝挨拶して下さいね。」
「もちろんだよ、こっちこそよろしくな。」
先輩の返事にキャ-キャ-言って喜んでる子達の声が、なんとも耳障りだった。
「ほら、いつまで騒いでるんだ。SHR、始めるぞ。」
すると、いつの間にか入って来てた山上先生の声に、慌てて先輩から離れて行く女の子たち。
静かになってホッとしてる私は、横で苦笑いを浮かべていた先輩には気づいていなかった。
いたけど、その周りには・・・、
(うわっ、いる、いる。)
先輩に群がってる女子達。
(やっぱりモテるな。)
そんなことを思いながら、自分の席に近づくと、その群がり女子が一斉に厳しい視線を向けて来る。目障りなのが来たと言わんばかりに・・・。
(気にしない、気にしない。)
私にしてみれば、彼女達に敵意を抱かれる理由なんて1つもない。そんな目で見られても迷惑です、って言ってやりたかったが、まぁ触らぬ神に祟りなしという言葉もある、下手に相手を刺激するのも嫌なので、知らん顔で席に着いた。
「おはよう、水木。」
すると私に気付いた先輩が声を掛けてくれる。あれ?一晩たったら呼び捨てになってる、とは思ったけど、もともと私の方が年下なんだから、特に気にする必要ないか。
「おはようございます。」
「昨日はありがとうな。」
「もう大丈夫ですか?教科書。」
「ああ。」
せっかく声を掛けてくれた先輩を無視も出来ないし、したくもないから、私は返事をしただけなのに、すかさず抗議の声が上がる。
「先輩、今私達と話してたんでしょ。」
「隣の席の水木が来たから、挨拶しただけじゃん。」
「水木さんばっかりズルい。じゃ、これからは私達とも毎朝挨拶して下さいね。」
「もちろんだよ、こっちこそよろしくな。」
先輩の返事にキャ-キャ-言って喜んでる子達の声が、なんとも耳障りだった。
「ほら、いつまで騒いでるんだ。SHR、始めるぞ。」
すると、いつの間にか入って来てた山上先生の声に、慌てて先輩から離れて行く女の子たち。
静かになってホッとしてる私は、横で苦笑いを浮かべていた先輩には気づいていなかった。