キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「っつぇいっ!っつぇいふぁー!」

毛皮の布着れを体に巻きつけ

牛の頭蓋骨の形をした帽子をかぶり

盾と骨付き肉を振り回しながら

彼女は歩いてきた

「わっ・・・エロい事してる・・・」

「見えないふり見えないふり・・・」

彼女が盾で顔を隠し

この場を通り過ぎようとした瞬間

髪の長い少女が骨付き肉をつかみ

食べようと頑張り始めた

「ちょっとそこの君!」

「僕は何も関係ない!信じてくれ!」

「はっ!何が!?私見えないもん!」

「ていうか今から私」

「マンモス狩りに行くし!」

「あ・・・待ってポテトは食べないで」

原始的な彼女の持っていた紙袋を

髪の長い少女は奪い中をあさっていた

とてもいい匂いがした

僕のお腹が鳴った
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