キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「え・・・嘘でしょ・・・」

「あなた雷電さんのお店知らないの?」

「あなたは知ってるよね?」

「うん、ナゲット大好き」

「あっ・・・だからポテトは・・・」

原始的な彼女は早芝と名乗り

僕にフライドチキンについて

とても情熱的に語ってくれた

すごく可愛かった

長い髪の少女もお腹が膨れたようで

自分の事について教えてくれた

少女はギーゼラと名乗り

日課の深夜徘徊にいそしんでいたら

道に迷い気がついたらここに居た

・・・との事だ

話す時じっと僕の目を見つめてくれた

・・・とても可愛い

今すぐ抱き締めたいと思ってしまった

僕達は人形を囲み様々な事を語り合い

フライドチキンとポテトとコーラと

コーンスープを分け合った

失神しそうな程美味しかった
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