キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
愚かさにまみれた姫と愚かな王子

非力な護衛隊

「は?アリウム?なにそれ」

「水族館かなんか?」

「・・・姫」

「あそこにそびえる城がお見えですか?」

「あ?あん!おっきいね」

「あれはアリウム城と言って」

「我々と敵対する者達の城なのです」

「へー」

「糞・・・馬車から降りよう」

「こんな馬車だと目立ってしょうがない」

「誰がこんな物使おうと提案したんだ!」

黒蛙は青蛙を睨みつけます

青蛙はひるむ事無く

イーディスを馬車から降ろすと

白蛙の頭をぽんぽんと叩きました

「私の妹達・・・です」

黒蛙はほっぺを膨らませ

今来た道を戻ります
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