キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「だからさぁ」

「運転手が居ないのがいけないんじゃん」

「マシュマロちゃんは悪くないない」

イーディスは白蛙と手をつなぎ

落ちていた長い枝を振り回します

「姫・・・あなたは事の重大性に」

「気づいてはいないだろうが」

「これは俺達にとって生死に・・・」

黒蛙の舌を引っ張り

青蛙は眼をぎょろぎょろと動かしました

「口を慎め」

「我々が死のうが生きようが」

「そんな事は我が一族にとって」

「ほんの小さな犠牲でしかないんだ」

「最悪、姫にはご自分の足で」

「我が城まで歩いていただく事になるが」

「逆に姫一人ならば」

「何者にも命を狙われずに」

「たどり着く事が・・・痛っ」
< 13 / 255 >

この作品をシェア

pagetop