キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「あ・・・痛い」

「耳痛い・・・」

蒼井は辺りをきょろきょろと見回し

ウサ耳がぴくぴくと反応する方向に

歩き出しました

もしや蒼井さん僕の事無視してる?

はて・・・なぜ?

さっきまでは何は無くとも僕の手を

無理やり引っ張ってたのに

キネウムはなんだか寂しくなりました

「あ・・・蒼井さん?」

蒼井は振り返り首をかしげました

「・・・なんですか?」

「いや・・・あの・・・あっあっ」

「バリー博士ならそっちじゃないです」

「あっちですあっち!城の方です!!」

蒼井はアリウム城を仰ぎ見ました

しかしウサ耳が

ぴくりとも反応しない事に気づくと

また正反対の方に歩き出しました
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