キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス

優秀な助手とホットミルクが飲みたい

「わぁ・・・私アリウム城を」

「こんな間近で見るの初めて・・・」

天高くそびえるアリウム城を見て

蒼井はつぶやきました

キネウムはそんな蒼井を見て

少し悲しくなってしまいました

「蒼井さん・・・あの・・・あの!」

「僕、実はあそこの王子なんですよ!」

「どう思います?」

蒼井はバリー博士を探すふりをしながら

キネウムをちらっと見ました

そして思わず二度見しました

「あ・・・フレイさんのタグ」

蒼井はキネウムの服についていた

タグを引っ張り

キネウムの顔をまじまじと見つめました

「・・・本当に王子様なんだぁ」

キネウムは心の中で

えー・・・

バリー博士と同じ事言ってんじゃん

誰だよそのフレイさんって・・・

ていうかこの服って城外製なんだ

てっきり城内で作られた物だと思ってた

と叫びました
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