キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
キネウムは分厚い資料を

ばらばらと指で弾きながら

アリウムについて書かれている部分を

必死に探しているかと思いきや

資料を読まずにめくると

キネウムのテーブルの下で

きらきらと瞳を輝かせこっちを見ながら

待機しているレネが

「あっ・・・せっかく僕が作ったのに」

とか

「んっ・・・そこ綺麗に書けたのに」

とか

「はっ・・・そこ読んでよ、もうっ!」

などと言う一言が可愛くて可愛くて

無駄にめくっていただけだったのです!

ベアトリーチェは、こいつだめだ

いや、ある意味使えるのか?

と思いながらキネウムの顔を見ました
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