キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
ルーピンは幼い時から知っていました

この世に王子は一人きりだと

そしてそれは自分では無く

何もかも同じ様な友達

アリウムの王子キネウムだと

ルーピンは幼い時から思っていました

いつの日か

キネウムを引きずり降ろし

自分が王子・・・いや、王になると

しかしその夢は

ルーピンが16歳の誕生を祝うその日に

無残にも引き裂かれたのです

父上!父上!

どうして褐色になっているのですか!?

母上!母上!!

その斑点は・・・?腕が!母上腕が!!

ルーピンはその時誓いました

我が一族を根絶やしにした奴等に

同じ思いをさせてやろう

さぁ行こうボイエ・・・

あれ、そういえば我が妹

ゾフィーの亡骸が見当たらないが

あいつは自慢の黒魔術で

紙面世界へディメンションチェンジでも
< 227 / 255 >

この作品をシェア

pagetop