キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス

心優しきヤンキー達と呪いの塊達

「お母様!おかっ・・・あの」

「お母様?」

イーディスは黒胡麻の顔を

何度も覗き込みましたが

なぜかそっぽを向かれます

どういう事?ねぇ?

あたしが人間だから?そうなの?

「君、一ついい事を教えてあげよう」

二人の様子を横目で見ていた

変態大魔神プラティ探偵は

珍しくイーディスの耳に唇を近づけると

小声で言いました

「この世には呪いをかけられた物達が」

「腐る程存在するんだ」

「不老不死を約束された代わりに」

「産む子が皆全て魔王になる呪いや」

「神出鬼没の名探偵になれる代わりに」

「魅惑の魔法をかけられた少年から」

「離れられなくなる呪いまで・・・」
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