キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「なんか朝から藤君見かけないけど」

「何してるの?」

「さぁ、俺もわかんね」

ぐるぐると畳の上を転がりながら

受身の練習をする水鳥と紅咲は

忍者教室以外の授業をサボった事が無い

藤袴の行方を気にしていました

「もしかしてあいつら・・・」

紅咲はすこぶる頭の悪そうなあいつを

ぶすっと睨み付けました

「春君、それは無いよ」

「東東さんと朝見たもん」

「いつも通りコネに行ってたの」

「その前から見えないって事は」

「校内に入ってきてないのかもよ」

「なんか外であったのかも・・・」

遠くで携帯をいじっていた東東さんが

真面目にくるくるしている二人に向かい

落ちていたゴミを投げつけます

「おい、なんだよ東東」

「お前となんか組まねぇよ」

「ガタイ違いすぎんだろ」
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