キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「大丈夫か熊!!」

「あいつはシャケじゃねぇぞ!!」

「早く山に帰るんだ!さぁ早く!!」

げっ、ヤンキーだ

臭そう

黒胡麻は藤袴の裾の切れたズボンを見て

急いで逃げ出しました

「は・・・女?」

熊皮のフードを脱ぐイーディスと

人魚を指差したはずの指先に

何も居なかった現実に藤袴は

俺頭おかしくなったのか?

と本気で思いました

「大丈夫ですか先生!先生!!」

アルキ少年は砂をむしゃむしゃしていた

プラティ探偵を引っ張り起こすと

もうこんな怖い所嫌です帰りましょうと

泣きじゃくるのでした

あれ、おかしいおかしい

俺人魚なんか信じないし

この世の中で信じられる物なんて

あいつらと原チャリだけだけど

俺今回はいい事したはずだよ

なぁ?そうだろ!?
< 248 / 255 >

この作品をシェア

pagetop