キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「はいありがと、おつりとっといて」

イーディスはクルミクッキーを食べながら

マリのほっぺを棒っ切れでつつきます

「あれ、ちょっと待って」

「それとうちの蛙の王となんの関係が?」

イーディスの振り回す棒を

なんとかよけながらマリは続けました

「その人魚と蛙の王は友人でして」

「精神的におかしくなった人魚を」

「なんとか元に戻したいと・・・」

「あーん・・・分かっちゃった」

「結局蛙の王も人魚が好きだったんしょ」

「そいでアリウムの王をぼこぼこにして」

「人魚と結婚・・・あれ、ちょっと待ち」

「なんであたしが出てくんのさ」

「あれ?あたし人魚?ねぇ?人魚なの?」

イーディスの振り回す棒は

次々と飛び回る蛾を叩き落し

燃え盛るかがり火に落ちていきます
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