キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「はいはーいどうも」

「え?おつり?もらってもらって」

イーディスはパンプキンパイを

ぼろぼろとこぼしながら

木の棒を振り回します

「あの・・・姫様、それはですね」

マリは蛆虫のスープをふーふーしながら

イーディスの振り回す棒を避けます

「魔女は条件を出してきました」

「蛙の王が人間になるためには」

「人間を姫とし城を築けと」

「だ、か、ら、なんであたしなのさ」

「あっ・・・」

「あたしじゃなきゃ話が進まないのか」

「これあたしの夢だもんね」

「いや姫様?これは現実ですよ?」

「それに姫様でなければいけない理由が」

「しっかりとありまして」

「人間を捨てたい人間を選べと・・・」

「はっ!これ姫様には内緒・・・・・・」
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