キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
青蛙は黒蛙のほっぺをつかみ

テカテカと光る黄色い眼で睨み付けました

そして酷く声を潰し語りかけます

「・・・これは運命だ」

「一つの歯車も狂う訳にはいかない」

「彼女が石に触れたあの時から」

「僕らの歯車も狂う事無く」

「廻り始めたんだ」

「この先どんな事があろうとも」

「僕らは彼女を・・・」

「姫を手放す訳にはいかないんだよ」

黒蛙は眠っているイーディスを見つめ

ほっぺを膨らますと

不機嫌そうにひと鳴きました

「毒茸の様なスカートに」

「毒蛇の様なニーソックス・・・」

「俺は知らんぞ」

「この先何が起きようと」
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