キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス

白昼夢の回廊

冷たい位が心地いい

この世界で

私は

肉壁を血が出ぬよう

切り剥がしながら従順に

生きてきた

甘い物など

指先をしゃぶる程度しか知らず

まるで心を持たぬ機械の様に

ただ

言われるがまま

純粋に

素直に・・・

どこで間違えたのかな

歩む道を

どこからか背負ってきた

両親からの愛・・・

その中身が

理想と期待だけだと分かっていても

捨てられず

ここまで裏切らずに来てしまった
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