溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
動揺を隠そうと目の前の水をゴクゴクとがぶ飲みしていたら、遥が片肘をついてクスッと笑った。

「お前が食事の後子供みたいにうとうとして椅子から落ちそうだったからだよ」

彼の説明に赤面してしまう。

「……それはすみません」

恥ずかしくて声がしりすぼみになった。

「じゃあ、後半戦。行くぞ」

ポンと遥に肩を叩かれ、「はい!」と思わず背筋を正して返事をしてしまう。

あっ、なんだか体育会系のノリだ。

こっちの方が心臓がバクバクするより気が楽。

それからファミレスを後にすると、すぐに釣り場に戻って後半戦。

あと三匹でコーラだ!

「えい!」

勢いよくキャストして、”来い、来い”と念じながらリールを巻く。

魚がルアーをツンツンしている感触が伝わってきた。

今だ!と竿を上げてリールを巻くもバラしてしまう。

それを三回繰り返す。
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