溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
「今は釣れない時間帯かな。腹減ったし、ランチにするか」

遥の一声で車で近くのファミレスに向かい、腹ごしらえ。

お腹がいっぱいになったせいか、うとうとしてしまって、彼に起こされた。

「楓、起きろ。そろそろ釣り場に戻るぞ」

「ん?」

なんでこんな近くで遥の声がするの?

そんな疑問を持ちながら目を開けたら、なぜか彼の膝枕で寝ていて……。

「おはよう」と遥が極上の笑顔で私の顔を覗き込んできて、ドキッ!

「わっ!」と声を上げて上体を起こしたら、彼に苦笑された。

「俺はお化けか」

「は、遥の膝で寝てたんだもん。ビックリするよ」

激しく狼狽えながら言い訳する。

バクバク音を立てる心臓。

動悸が収まらない。

至近距離だと王子様フェロモンが半端ないんですが。

彼は向かい側の椅子に座っていたはず。

なんで?
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