わたしと専務のナイショの話
京平が帰ってきたらしい。
その手には、あの金のチョコ棒がまるで凶器のように握られていた。
まだ、食べてなかったんですか……、とホッとしながら思うのぞみの前で、京平は叫んだ。
「落ち着け、御堂っ。
これが俺と取り合うほどの女かっ!?」
おい……。
「御堂」
と京平は落ち着いた声で祐人の名を呼び、訴えかける。
「御堂、俺はお前を失いたくない」
……なんかそのセリフ、言う相手、間違えてませんか?
「坂下ごときのために、お前の将来を潰すな。
お前はいずれ、この会社の未来を背負って立つ人間の一人となるだろう有能な社員だ。
こんなことで人生をふいにするな」
御堂―― ともう一度、京平が呼びかけると、
ふっ、と笑って、祐人はのぞみから手を離した。
その手には、あの金のチョコ棒がまるで凶器のように握られていた。
まだ、食べてなかったんですか……、とホッとしながら思うのぞみの前で、京平は叫んだ。
「落ち着け、御堂っ。
これが俺と取り合うほどの女かっ!?」
おい……。
「御堂」
と京平は落ち着いた声で祐人の名を呼び、訴えかける。
「御堂、俺はお前を失いたくない」
……なんかそのセリフ、言う相手、間違えてませんか?
「坂下ごときのために、お前の将来を潰すな。
お前はいずれ、この会社の未来を背負って立つ人間の一人となるだろう有能な社員だ。
こんなことで人生をふいにするな」
御堂―― ともう一度、京平が呼びかけると、
ふっ、と笑って、祐人はのぞみから手を離した。