わたしと専務のナイショの話
「いたたたっ」
と見上げると、座り込んだせいか、大きな祐人が更に大きく見えた。

 怖くなって、
「専……っ」
と思わず呼びかけると、

「今、専務って言ったろ」
と言われる。

 祐人は倒れているのぞみの身体の側に両の手をつき、言ってきた。

「言ったろ。
 専務って次言ったら、はっ倒すって」

 いやいやいやっ。
 これは、はっ倒すじゃなくて、押し倒すですからっ。

「せ……」

 専務っ、と助けを呼ぼうとしてやめる。

 呼ぶと余計、祐人が激昂しそうだったからだ。

 え、えーと。

「きょ、京平さんーっ」
と思わず、叫んでしまい、

「余計、腹立つだろうがっ」
と祐人に言われたとき、

「御堂っ。
 その手を離せっ」
と祐人の後ろから声がした。

 見ると、専務室の方の扉が開いている。
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