モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
受付から戻ってくる専務を見つめながら考えていた。

お金も持ってない私は社員食堂に誘おうとしたが…………。


「奢ります。突然ランチを誘ったのは私ですから。」

「いえいえ、申し訳…………。」

「斉藤さん、行きましょう。何故かチラチラと見られている気がしますので。」


周りを見渡せば、確かに見られている気がする。


「高井戸専務、すみません。」

「いえ、行きましょう。」


歩き始めた専務の隣を私も歩いた。

まさか金曜の話が月曜には実現するなんて思いもよらなかった。

それに高井戸専務も相当強引な人だと理解した。

背も高く、顔も整っている。高井戸ロジスティクスの御曹司だし、榛名取締役と同じで女性には困ってないタイプだろう。

わざわざ律儀に食事に誘わなくても、社交辞令だと私も理解しているのに。

会社の為か?

まあ私も人の事は言えないが。

大切な取引先の方だし、無下にもできないのだろう。
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