モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
スケジュールを確認していく。

うーん、高井戸ロジスティクスとの会議が何件か入っている。

高井戸ロジスティクス…………。


『嫉妬深いみたい』


いやいや仕事だし平気だよね?

それに高井戸専務とは何でもない。

まあ榛名取締役とも何でもないけど。

手を伸ばして内線を繋ぐ。


「榛名取締役、今大丈夫でしょうか?」

「どうかした?」

「来月の予定で相談がありまして。」

「なら部屋まで来てくれる?コーヒーも2つ。」

「はい。」


席を立ち上がり、コーヒーを2つカップに淹れて部屋へ急ぐ。

部屋に入る前に深呼吸をして、心を落ち着かせる。


「お忙しい中、失礼致します。」


軽くお辞儀をして部屋に入る。

誰かとお話し中なのかと思いきや、取締役以外は誰もいなかった。

ソファーで寛ぐ取締役の前にコーヒーを置いた。


「誰かいらっしゃるのでしょうか?」

「いや。悠菜、ここに座って。」


ポンポンと取締役の隣を叩いている。
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