その瞳は、嘘をつけない。
「ひゃっ?!」
あまりにびっくりして、変な声が出た。
私の首筋に顔を埋めている。
前から思っていたけど、秀くんは動きが静かというか、気配を感じない。
いつの間にかそばにいた、ということが少なくない。

「実加。しばらく来れなくて悪かった。」
「ううん、大丈夫。青木さんから、秀くんが大変だって聞いてたから。」
首筋から頭を上げた秀くんに、ほっぺたをつままれる。
「久しぶりに会ったというのに、他の男の名前を聞かされるのか。」
「ほんなんじゃありゃまへんって。」
つままれてるので変な声しか出ない。

「青木からも聞いたよ。彼女に寂しい思いをさせるなと説教された。」

なるほど。
毎日メッセージをくれるようになったのは青木さんの助言だったのか。

それにしても…

「秀くんの彼女だったんですね、私。」
きっと間違いはないはずだと確信しているにも関わらず、ちょっと声が震えた。
さり気なさを装って聞いたつもりだったんだけど…。

「お前…」

ん?と思った瞬間に、秀くんの右手が私のTシャツの裾から入り込み、
下着をずらし、長い指が胸の頂き掠める。
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