もう一度、愛してくれないか
♤Chapter 13♤

結婚記念日の前日の金曜日。

おれは接待もそこそこに家に帰ってきた。
たぶん専属秘書の伊東だって、彼女とゆっくり過ごせて喜んでいることだろう。

ドアの前に立って、インターフォンを押した。









応答がない。
もう一度、押した。









やっぱり、応答はなかった。

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