もう一度、愛してくれないか
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚


それでなくても烏の行水なのに、おれはバスルームでヒゲをあたって速攻で全身を洗い終えると、すぐさま出てきた。

ヨレヨレだったTシャツもスウェットも、脱衣所のゴミ箱へダンクしてやった。
がしがしっとタオルで髪を拭い、バスタオルをぐるっと巻いて、急いで寝室へ戻る。

「……待たせたな、紗香っ!」

紗香は、クィーンサイズのベッドに横たわっていた。おれは飛び乗るような勢いで、彼女に跨った。

だが……返事がない。












それもそのはず。

……紗香は大の字になって爆睡していたのだ。

こうなると、絶対に、起きない。

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