レイニー・ハレーション
搭乗口から機内へ入ると、この便はそれ程の混雑はしていない様子だ。
スチュワーデスの案内で彼女を窓際のシートへ座らせると、僕はシャンパンをグラスで2つ注文した。
フライトまで、まだ少し時間がある。
僕は、隣で軽く化粧を直す彼女の横顔を見つめながら、その言葉を思い出していた…

『彼には、何も言い残す事はないの?』

『話す事なんか、もうないわ。
私は男の帰りをただ待っているだけの、最低な女にだけはなりたくないの…』

機内にアナウンスが流れ、夢の7日間が始まろうとしている。
果たして、この旅が本当に最初で最後になるのか…
彼女も、そのつもりなのか…
窓越しに見える景色を見つめながら僕は、いつもより長くなりそうな夏の予感が遠く海の彼方から広がってゆくのを感じた…
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