【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
十分に潤った目と、ドキドキしすぎて一気に熱くなった手を君に合わせて、幸せに浸ってみたり。
”お前だけ”
それって...私は蘭君の特別だってことなのかな?
ねえ、そこんとこどうなの?蘭君。
「それにしても、あれだな」
「...ん?」
「お前、なんか妹って感じだな...」
「......へっ?」
「俺に妹がいたら、きっとこんな感じなんだろう。」
「〜〜〜〜っ!!!!」
せっかく人が、どっぷり幸せに浸かってたのに。
この男、言葉一つで簡単に壊してきましたよ。
これだからデリカシーのない男はヤなんですー!!!!
「もう!蘭君なんか知らない!!
それじゃあね」
緩まったマフラーを怒り任せにグルグルと巻いて
わざとらしく足音を立てながら蘭君から離れた。
「ーーーおい、彩羽」
後ろから聞こえてきた低い声と同時に、雪が空から降ってきた。
「なーに?」
寒さなんか気にならないくらいすっごく不機嫌な私の顔は、きっと。
振り返った瞬間、すっごくブサイクだったと思う。