【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
暴力の世界は、敵を作らなければ生まれない。
だから上手いことやって、派手な世界へ足を踏み入れたはいいけど。
ものすごく後悔しているのが現実。
真面目だったあの頃に戻ってしまいたい。
でも戻れないところまで来てしまった。
深く被ったフードで顔は隠せても、臆病な心までは隠せてないみたい...。
ネオン街は、大人の雰囲気を保ちながら静かに荒れていた。
酔っ払いの路上寝込み。
制御が効かなくなった若者達の殴り合い。
水商売の勧誘。
相変わらず、夜の街には慣れない。
慣れる気がしない。
でも、1番強い立場に立ってしまった以上
強く見せなきゃ喰われる
ーーーーそんな世界。