【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「彩羽、お前もお前だ。
いくら顔見知りだからって、簡単に暴走族の倉庫にホイホイ入ってくるな」
「...だって、別に悪いことしに来てるわけじゃ」
「お前がここをうろちょろして、お前の事を知らないコイツらがお前に警戒心を持たないわけがないだろ」
「...」
「あと男だけしかいねーんだぞ?
お前はもう少し警戒心を持て」
怒られて、見えない耳と尻尾がしょんぼりと下がった。
蘭君の言う通りだ。
歩夢さんや未知さんならともかく。
紫蓮想のほかのメンバーは私のこと全然知らないし、侵入者だと疑ってもおかしくない。
今回はたまたま歩夢さんと一緒に来たから
簡単に倉庫の中に通してもらえたけど。
「まあまあ蘭、そんな怒んなって。」
「元はと言えばお前が悪いんだ、未知。
あんまり彩羽に関わるな」
「えっ、なにそれ嫉妬?」
「そういうとこだよ。からかうなつってんだろ?
お前は俺を本気で怒らせたいのか?」
「...すみませんでした」