【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
夏の暑さにやられてる制服集団は、学校近くにある冷房が効いてるコンビニに嫌でも吸い寄せられる。
だからコンビニは私達の学校の生徒でレジに行列が出来ていた。
なんとかアイスは買えたけど...
コンビニで蘭君と二人っきりの時間を削ってしまったことにちょっとだけ落ち込む。
コンビニから少し歩いたところにある空き地の木陰で
蘭君と仲良くアイスを食べていると
早速溶け始めた私のチョコアイスがボトリと地面に落ちていった。
「あーーーーっ!!私のアイスが...っ!!」
「うるせえ...」
「だっ、だって半分も地面に落ちていったんだよ!?」
「早く食べないお前が悪い」
「そ...そんなあ...」
なんだい!!
アイスより蘭君の方がよっぽど冷たいじゃないかっ!!
しかも落としたチョコアイスにアリが群がり始めてるよ。
別にアリさんにあげるために落としたわけじゃないのにね...。