私の背負う荷物

出会い



その後も毎日を淡々と過ごした。

けど、彼氏と別れてからは
変わったこともある。

「お!マキー今日もきたの?笑」

「今日も一人でいつものください」

「たまには友達と遊んだら?笑」

「もぅ!一人でいいんですー!」

そう、一人でいるのが寂しくて
毎日家の近くのBARに通っている。

友達を誘いたいけど、前の彼氏で
付き合い悪くなっていた私は友達が居なくなっていた。

唯一、三人…いや二人かな(白目)

「はぁ〜なんか楽しいことないかなぁ」

「やだそのため息!最近仕事はどうなの?」

「順調ですよ!でもなんか刺激が足りないなぁ」

「彼氏と別れたばっかりだからって変な男には捕まらないのよ!」

「痛いとこ突かないでください!笑」

「もぅ笑い事じゃないのよ?
女の子一人で毎日毎日…」

「だって真っ直ぐ帰るの暇なんですもん。」

カランコロンっ

「あ、いらっしゃい♪」

「今日もいつものくれ」

「はいよん♪
マキちゃんはこの人初めて?」

「はい!はじめましてマキです!」

「どうも、はじめまして
ユウって呼んでください
おじさんだけど変なおじさんじゃないから笑」

「全然おじさんにみえないですよ!」

「そう?お兄さんぐらいにみえるかな?
っても子供一人と奥さんのお腹にもう一人いるパパだけど笑」

「え!全然みえないです!
ってこの時間に飲みに来て大丈夫なんですか〜?」

「ははは、痛いとこつくな笑
おっさんにも息抜きが必要なんだよー」

「へぇお仕事何してるんですか?」

「美容院のお店を持っているんだよ♪」

「おぉかっこいいですね!」


そう、ここでの出会いで私は
私でなくなる。

この時毎日飲みあるかないで
真っ直ぐ家に帰っていたら、
自分の意思で物事を決断していれば…。


「マキちゃん、おっさんは先に帰ってるよ!」

「あ、はい!おやすみなさい♪」

カランコロンっ

「あ、マスター私もそろそろ帰ります」

「そうね、女の子は早めに寝ないとお肌に悪いものね!」

「今日もありがとうございます!
ごちそうさまでした♪」


私はるんるんで家に帰っていった
家に帰ると、お母さんが彼氏と二人で鍋を突っついていた

「お母さん、たっだいま〜♪
マサキさんこんばんは!」

「あらおかえりなさい
もうーまた飲んで帰ってきたの?」

「いつものとこ〜」

「たまにはお母さんとご飯食べに行こうね!」

「今度の休みにでも行こーよー」

「あぁ、だらしないなぁ
はやくお風呂入って寝ちゃいなさい!」

「はぁーい」


こんな日々が続いていった。
寂しい気持ちと仕事の慣れもあったのか、
息抜きと気持ちの埋め合わせをしていくことが増えていった。


なんでこんな独りの時間が嫌なんだろ。
でも人と一緒にいたいわけでもないし、
わがままなのかな。

自問自答することが日課になりつつあった。


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