「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜
……挙式が迫るにつれ、その準備にせわしない日々が続いた。
御祝いの品を携えたお客が連日のように訪れて、対応に追われるままに一日が過ぎて行く。
……それは、リュートのことを考える猶予すらも奪われて、キースとの結婚にただ流されていくようだった。
「……ジュリア様、ウェディングドレスがとてもお似合いですね」
採寸のための仮縫いをしたドレスを着付けて、テーラー(仕立て屋)が言う。