「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜
「……ジュリア、おまえはどんな食事が好みなんだ?」
晩餐の食卓で訊かれて、
「私は、味付けのあっさりとしたものが好きです」
答えた。
「そうか、では今後は濃い味付けは控えるよう、シェフに伝えておこう」
「はい…ありがとうございます」
笑顔を浮かべるキースを見つめた。
結婚後の彼は至って紳士的で優しくて、例え少しずつでも好きになっていくことはできるのかもしれないと感じていたーー。