「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜

「ああ。……私は、おまえを信じているからな」

キースが言って、微笑む。

「信じて……」

彼の言葉をくり返す。

もしリュートと再び会うことができたら、私は……一瞬考えて、首を振った。

もし会えたとしても、キースと夫婦であり続けるだけよ……ただきっと、彼のことを懐かしいと思うだけだわ……。

そう考えて、キースに、

「ええ…」と、微笑みを返した。


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