「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜
「……お嬢様、何があったのですか?」
キースをエントランスまで見送っていったリュートが、戻ってきて尋ねる。
「……察しぐらいはついているのでしょう? ……あなただって、あんな手を振り払うような真似をされて……」
「……。……私絡みのことなのでしょうか?」
と、リュートが目を伏せる。
「どうして、あなたがそんな顔をするのよ? あなたは、あの男に侮辱されたのよ?」
言う私に、
「いいえ……」
と、リュートが首を横に振る。