「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜

「……リュート……」

小さく呟いた私の手が、ギュッと強く握られる。

「……あなたのパートナーは、私だ」

呟きに気づいたキースが、低く声を落として言う。

「……他の者のことを考えるなど、もはや許されない」

さらにきつく手が握り締められて、

「…痛っ」

痛みに思わず引こうとするのを、グッと引き戻されたーー。


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