今日もたっくんに溺愛されちゃっています。






たっくんより先に学校に着いた私は、またため息を漏らしていた。



「はぁ…」



平気なんて言っちゃったけど欲求不満かぁ…

あんなに可愛かったたっくんが…ちょっと複雑かも。




「朱里どした?もしかして拓海くんと一緒にいたかったとか?邪魔してごめん」

「へっ…?ち、違うよユメちゃん!全然そんなんじゃない」

「ふーん…でもさすがのあんたでも最近拓海くんにヤバイくらい押されてるの分かってるんでしょ?」

「それは…」



うーん…デリケートなことだし、これはユメちゃんにも言えない。




「きっと、たっくんにも色々あるんだよ」

「(この鈍感娘っ!)拓海くん可哀想…」

「(女の私にはよく分からないけど…)うん、可哀想だよね」

「…(は?話にならん)」

「ユメちゃん、どうしたの?」

「いや、なんでも…」



たっくん幼馴染みの私に言っちゃうほどハグとかキスとか…したいのかなぁ?

モテるんだからまた彼女作ればいいのに。





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