今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
波乱のアルバイト




たっくんと付き合って半年以上が過ぎた。


毎日すごく幸せだし、一緒にいればいるほどどんどん好きになっている。正に順風満帆だ。

でもなぁ…一つだけ引っ掛かることがある。




「ねぇ、どうしていつも私にお金使わせてくれないの?」

「え?可愛い彼女だからに決まってるじゃん」

「いつも悪いよ…」



付き合ってからというもの、デートにかかるお金は全てたっくんが払ってくれている。

私はそれがどうも申し訳なくて…



「いいのいいの。朱里のために使いたいと思ってたお金を使ってるだけなんだから」

「私のために…?」



考えてみれば、たっくんはアルバイトもしてないのにどうしていつもお金を持っているのだろう。

誕生日にプレゼントしてくれた指輪だって、普通の高校生なら買えないようなブランドのものだったし。



クリスマスにくれたブレスレットだって、

『高そう…』

って言った私に、

『そんなに高いものじゃないよ』

って言ってたけれど、自分の分まで買ってるから2つ買ってるわけだし…




一体どこからそんなお金が…?

お小遣いを使ってくれてるとか…?

いや、でもよく自分の服なんかも買ってるし…

気になるけど、いくら彼氏とはいえお金のことを聞くのって…失礼だよね。



「朱里、どうしたの?」

「ううん、なんでもないの」




うーん…謎は深まるばかり。
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